この度、2013年からお名前.comのSD-11プランで運用していたohurochan.jp/blogを、Conoha Wingへお引越ししました。

 

引っ越しの背景

Conoha Wingで契約するとドメインが無料になるのですが、他社から移行できる&無料化対象ドメインが限られており、残念ながら ohurochan.jpで使っている .jpドメインや、本サイトの .tech は対象外でした。

※.techはConoha Wingで新規取得なら無料化可能です。
 Conoha Wingの無料化および移行対象の一覧はこちら → https://www.conoha.jp/wing/wingpack/?btn_id=domainlite_wingpack
※無料ドメイン+1キャンペーン期間中は、「.online」「.space」「.website」「.tech」「.site」「.fun」「.tokyo」「.shop」から追加で一つ選べます。(記事執筆時点)
 無料ドメインが+1されるキャンペーンには期限がありますので、興味のある方は期限に間に合うようにチェックしておきましょう。
 

本サイトの.techが無料にできるかも!と思って無駄に喜んだのは内緒です…。

無料ドメイン1個目はひとまず、ITDRゲーム情報局で開設予定のメディアサイト用に、 itdr.gamesを取得しました。

itdr.techのサブディレクトリと悩んだのですが、明らかにitdr.techのメインコンテンツとテーマが違う&.tech(テクノじロジー系サイト)の意図にそぐわないことから、gamesで良いかと。

itdr.gamesのホスティングはConohaにつけるかAmazon Lightsailにするかは検討中ですが、解説後に別途解説記事を掲載する予定です。

さて、ドメイン移管せずにWordpressを引っ越す手順ですが、Webにある情報の殆どかドメイン移管を伴うものだったため、今回は参考にはあまりできず結局自力でこつこつ作業しました。

その備忘録も兼ねて、記事にさせて頂きました。それでは早速、見ていきましょう。

基本的な流れは次の通り。

  1. 移行元サイトのWordpressをバックアップ
  2. 移行元サイトから移行先サイトへWordpressデータを引っ越し
  3. hostsを編集し、移行先サイトの動作確認
  4. お名前.comレンタルサーバー管理ドメインを、ConohaのネームサーバーへDNS設定する
  5. hostsを解除し、ドメインにアクセスすると移行先サイト(Conohaのサーバー)が表示されていることを確認
  6. レンタルサーバーを解約する&メールアカウントを利用していた場合は、Conohaへメールアカウントも移行する

手順1.移行元サイトのWordpressをバックアップ


まずは何をするにおいても、元サイトのバックアップをとりましょう。

Amazon Lightsailの場合はsnapshotを取るだけですが、お名前.comでは手動でやってあげる必要があります。

今回は All-in-One WP Migration プラグインを使いましたが、直接FTPでzipにしてしまってもOKです。

AIOWMでPCにバックアップを取る場合は、プラグインのインストール&有効化後に、バックアップを選択してファイルをダウンロードします。

※エクスポート→エクスポート先→ファイル を選択しても同じことができますが、手間です。

AIOWM-Backup

手順2.移行先サイトから


お名前.comのレンタルサーバーからConoha WingへWordpressを引っ越す際の、簡単な方法は次のものがあります。
ご利用の運用環境に応じて、最適なものを選びましょう。
ちなみにohurochan.jp/blogはかんたん移行が失敗してしまったので、AIOWMプラグインにしました。
  • Conohaの「かんたん移行」を利用する
    ConohaでWordpressを追加する際、かんたん移行を使って必要情報を入力するだけで移行することができます。非常にかんたんで早い。但し、割りと失敗します。
    まずはかんたん移行をできるか試してから、他の手段を検討すると良いでしょう。
    Conohaをかんたん移行を使う場合は、Conohaのコントロールパネルから、新規Wordpress作成画面に入り、「かんたん移行」を選択すればOKです。
  • All-in-One WP Migration プラグインを使う
    言わずとしれたAIOWMですが、一つ注意点があります。デフォルトではアップロード上限があるため、制限に引っかかってしまう場合は$69の有料版が必要になります。
    上限解放は有料ですがサイト数は無制限なので、複数のサイトを運営している方はこれを機に購入しておいても良いでしょう。
    プラグインのメニューから「インポート」を選び、バックアップしておいたファイルをアップロードすればOKです。

手順3.hostsを編集し、移行先サイトの動作確認


移行先であるConohaのWebサーバーへWordpressデータを移した際、記事のリンク先等が当然元のドメインのままですので、
従来どおりの移行元サイトへと飛んでしまい、移行先サイトの動作確認が行えない問題があります。
そのために、Conohaには標準機能で仮URLを使ってサイトの動作確認を行うことが可能です。

手順4.お名前.comレンタルサーバー管理ドメインを、Conoha WingのネームサーバーへDNS設定する


hostsを使って移行先サイトの動作確認ができたら、いよいよお名前.comのレンタルサーバー管理ドメインのDNS設定に、Conoha Wingのサーバー情報を設定します。
設定を行う先は、お名前.comのレンタルサーバーのコントロールパネルから管理画面に入ります。
管理画面に入ったら、「独自ドメイン設定」に入ります。
移行元サイトのドメインの「DNS設定」を選び、
移行先サーバー情報を元に、DNS設定を行います。
以下画像は設定後の画面です。(メールサーバー等も設定しています)
DNSレコードの設定に必要なConoha Wingのレンタルサーバー情報は、サーバー管理の契約情報画面で確認できます。
 Conoha Wing サーバー管理画面:https://manage.conoha.jp/Wing/Server
この画面の、「メール/FTP/ネームサーバー情報」をクリックして展開すると、必要な情報がすべて揃っています。
それらを参考に、お名前.comのDNS設定を反映していけばOKです。

手順5.hostsを解除し、ドメインにアクセスすると移行先サイト(Conoha Wingのサーバー)が表示されていることを確認する


hostsに追加した行を、削除するか 先頭に#をつけてコメントアウト しましょう。
DNS設定の反映には時間がかかる場合があるので、気長に待ちましょう。
基本的には以上で設定が完了です。お疲れ様でした。
ただし、お名前.comのレンタルサーバーでメールアカウントを使っていた場合は、メールサーバーのDNS設定もConoha WingのレンタルサーバーへDNS設定が必要です。
該当する場合は、手順6.を実施しましょう。

手順6.レンタルサーバーを解約する&メールアカウントを利用していた場合は、Conoha Wingへメールアカウントも移行する


お名前.comのレンタルサーバーでメールアカウントを作成して利用している場合、
当然ながら解約してしまうとメールも利用できなくなってしまいます。
そのため、レンタルサーバーの解約日までに必ずメールアカウントをConoha Wingに移行しておきましょう。
お名前.comのレンタルサーバー管理のメールアカウントをConoha Wingへ移行する手順についてはこ、
基本的には手順4.と同様です。違うのはネームサーバーではなく、メールサーバーの情報を設定することです。
手順4.掲載のサンプル画面はメール等の設定後の画面ですので、参考としてみてください。

まとめ


如何だったでしょうか。無事、滞りなく完了できれば幸いですが、こういったDNS周りは何かとつまづきやすいものです。
なにかエラーなどが出た際などは、まずは公式のQ&Aを確認したあと、少なくとも過去1年以内限定にしてググってみてください。
※Web界隈は変化が早いので、古い記事は信頼性に欠ける場合が多いです。
ohurochan.jp/blogの表示速度は、Conoha Wingへ移行したことでなんと3倍以上にもなりました。
コンテンツ増やしたり、サイト数が増えていくことで下がっていくでしょうが、今のところは十分に期待に応えてくれています。
長年愛用させて頂いていたお名前.comのレンタルサーバーですが、
今後はドメイン管理のみとして利用させていただくことになるかと思います。
それでは、また!

付録. 参考にしたサイト